船橋市   【急増中】風しんの発生について

船橋市    【急増中】風しんの発生について

 

風しんが急増しています!ご注意ください
平成30年7月以降、船橋市内及び千葉県内で風しんの報告が急増し、現在は千葉県及び東京都など首都圏を中心に流行が拡大しています。今後、予防接種未接種者を中心に、さらに感染が拡大する恐れがあります。
風しんは麻しんと似た症状を呈することがあります。風しんを疑う症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に電話連絡でその旨を伝え、医療機関の指示に従って受診しましょう。
妊娠20週頃までの妊婦が風しんに感染すると、白内障、先天性心疾患、難聴等を特徴とする先天性風しん症候群の児が生まれる可能性があります。妊娠を希望される女性等で、予防接種を2回受けていない方や予防接種歴が不明な方は、かかりつけ医などと相談の上、風しんの抗体検査や予防接種を検討しましょう。

風しん患者報告数
※2018年は第37週(9月16日)まで

2015年
2016年
2017年
2018年
全国
163
126
93
642
千葉県
16
13
8
160
船橋市
1
2
0
17

風しんとは?
風しんウイルスによって引き起こされる感染症で、主な感染経路は飛沫感染です。
感染すると通常14~21日後に発熱(約半数程度の患者)、発疹、リンパ節腫脹が出現します。
症状が出現しない場合(不顕性感染)も約15%程度存在するといわれています。
風しんに感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が感染すると、風しんウイルス感染が胎児におよび、先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風しん症候群が出現することがあります。
感染予防のポイント
風しんには予防接種が有効です。不顕性感染も認められているので、麻しんの定期接種と一緒に、確実に受けましょう。
特に、妊娠を希望される女性や抗体を保有しない妊婦の家族の方、妊婦と接触する機会の多い方(医療従事者等)で、予防接種を2回受けていない方や予防接種歴が不明な方は、かかりつけ医などに相談の上、抗体検査や予防接種を検討しましょう。
風しんは麻しんと似た症状を呈することがあるので、風しんを疑う症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に電話連絡でその旨を伝え、医療機関の指示に従って受診しましょう。
受診時は、周囲への感染を防ぐため、公共交通機関等の利用を避けるとともに、妊婦との接触を控えるようにしましょう。
風しん抗体検査・予防接種を実施しています
風しん抗体検査について
船橋市民で要件を満たす方について、市内協力医療機関にて風しん抗体検査を無料で受けることができます。
下記のいずれかに該当する市民
・妊娠を希望する人(妊婦の方は別途、妊婦検診等で受けてください)
・妊娠を希望する人の配偶者※
・風しんの抗体価が低い妊娠中の人の配偶者※
※この場合の配偶者とは、婚姻の届け出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある方を含みます
ただし、次の人は対象外です。
・過去に風しん抗体検査を受けたことがある人
・明らかに風しんの予防接種歴がある人
・検査で確定診断を受けた風しんの既往歴がある人

MR(麻しん風しん混合)ワクチンについて
MRワクチンとは、麻しんと風しんの予防接種の混合したもので、ウイルスを弱毒化してつくったものです。麻しんと風しんの免疫を強化するため、2回接種制度が平成18年4月より導入されました。
定期接種
接種時期
第1期 1歳以上2歳未満
第2期 5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学前の1年間
MR(麻しん風しん混合)予防接種について
任意接種
定期予防接種以外で予防接種を受ける場合には、予防接種を実施している医療機関にお問い合わせください。
特に、下記に当てはまる方で、予防接種を2回受けていない方や予防接種歴が不明な方は、かかりつけ医などに相談の上、抗体検査や予防接種を検討しましょう。
・30代~50代の男性
・妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族
・10代後半から40代の女性(特に妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い者)
・妊婦と接触する機会の多い方(医療従事者等)
任意接種による風しん単独・MRワクチン接種可能医療機関(船橋市医師会)
医療機関の方へ
風しんは、感染症法の5類感染症であり、診断の際には直ちに届け出が必要です。
風しん疑いの患者を診察した場合、ウイルス遺伝子検査を実施しますので、まず保健所へご一報ください。検体採取について、ご協力をお願いします。
行政検査は、原則PCR検査のみであるため、風しん特異的IgM抗体検査は民間検査機関等をご利用ください。